用途
本館ビル空調システム
納入機器
ビル用マルチ空調システム「スーパーマルチu®」
室外機:MMY-MUP3351HS×8台、MMY-MUP4001HS×4台
室内機:MMU-UP451H×21台、MMU-UP561WH×14台、他37台
滋賀事業所本館ビル館内の空調システムとして「スーパーマルチu®」を採用
導入背景
空調設備が経年劣化により故障が散見され冷媒配管も耐用年数が近づいていたため設備更新を検討
課題
- 導入から14年が経過した空調設備が経年劣化により冷媒系統の故障が散見されるようになった。また、本館竣工時から27年間使用している冷媒配管の耐用年数も近づいているため、全体的な不具合が発生する前に設備更新を検討。
要望
- 高効率運転で省エネが可能な空調設備の導入。
- 万が一の故障時にも館内への影響が最小限に抑えられる空調システムの導入。
- 将来的に集中制御が可能な空調システムの導入。
改善手法
空調設備機器の更新と合わせて冷媒配管も一新することで、更なる省エネ性と将来的に安全で安定した設備運用が可能な空調システムをご提案
省エネ提案
- デュアルステートインバーター制御による負荷変動に応じたキメ細かい運転制御による省エネをご提案。
運用提案
- 将来的に集中制御システムの導入により、効率的な運用管理が可能な空調システムをご提案。
- マジック洗浄機能付きの室内ユニットの採用により、手間を削減し、省エネ性が向上、さらに室内環境へも配慮した空調設備をご提案。
リスク分散提案
- 階層を跨いだ配管系等によりフロアを分割し、万が一の故障時にもワンフロア全体の運転停止を防ぐことが可能な空調システムをご提案。
- 万が一の故障時も運転能力への影響を最小限に抑えるリスク分散可能な空調設備をご提案。
実施内容
設置スペースを削減し効率的な設置を実現
導入効果
省エネ性が高く、運用面でのリスクを低減する空調システムを実現
-
1
自動バックアップ運転に加え、階層を跨いだ配管系等により、全体運転停止のリスクを回避し、より安定した運用が可能な空調システムを実現
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2
導入から2カ月間の平均で使用電力量19.0%(対前年比)削減
お客様の声
当事業所本館の空調設備は経年劣化により冷媒系統の故障が散見されるようになっていました。あわせて、冷媒配管は竣工当時のままで耐用年数が近づいている懸念もあり、設備更新を検討いたしました。複数社さんよりご提案をいただき精査いたしましたが、工期のリスクを伴う冷媒配管の新設を積極的に提案いただいたのは東芝キヤリアさんだけでした。配管を新設することで省エネ性に優れたスーパーマルチu®の採用を可能にした点、夏季+秋季の二期に分けた綿密な工事計画、配管系等の工夫による故障時のリスク分散など、トータルでの技術提案がポイントとなり採用いたしました。実際の工事も、室内機を72台更新する大規模な工事にも関わらず、空調機の停止を3日間だけに留めていただくなど、社員の負担や業務への影響がほとんどなく、とても助かりました。また、発注を決めた後に室内機の一部変更をご相談したのですが、これにも柔軟にご対応いただき工期への影響もなく進めていただいたので非常に良かったと思います。今後は集中制御システムも導入予定なのですが、その際にはより効果的な使い方などもご提案いただきながら効率的な設備運用をしていきたいと思います。